暮らし・内見 · 約8分
入居初日の写真、どこを撮る?傷・設備の確認と連絡メモ
鍵を受け取ったら、荷物を広げる前に部屋の状態を確認。写真の撮り方、場所と日付の残し方、管理会社への連絡文、返信の保管まで順に紹介します。

入居時は、できれば家具を入れる前に部屋の状態を確認しましょう。気になる場所は、部屋のどこか分かる写真と近くから撮る写真を組み合わせます。写真を保存するだけで終わらせず、管理側の指定する方法で状態を伝え、返信も残すことが大切です。
1.鍵を受け取る前に、連絡先と確認方法を聞く
引越し当日は、荷物の受取りや仕事の準備で忙しくなります。だからこそ、鍵を受け取るときに「入居時の状態は、どの方法で報告しますか」と聞いておきましょう。確認表があるか、写真の送付先はどこか、提出期限が指定されているかを確かめます。すべての物件で同じ方法や期限とは限りません。
連絡先は、契約や入居案内に記載された管理会社などの窓口で確認します。仲介担当者と、入居後の管理を担当する人が同じとは限りません。普段の問い合わせ先と、急な不具合の連絡先を分けてスマートフォンへ控えておくと、必要なときに探しやすくなります。
夜の仕事の後に鍵を受け取る予定なら、確認する時間も予定に入れます。疲れて一度に見られない場合は、何を先に確認し、残りをいつ確認するか整理しましょう。分からない箇所を確認済みにせず、管理側に相談して進めることが大切です。
2.全体を撮ってから、気になる部分へ近づく
まず玄関、居室、水回りなど、場所ごとの全体を撮ります。次に、気になる傷や汚れを近くから撮ります。近い写真だけだと、あとでどの壁や床だったか分からなくなることがあります。「部屋の位置が分かる一枚」と「状態が分かる一枚」を組にしておくと、説明しやすくなります。
窓際など明るさで写り方が変わる場所では、写真を開き直して確認します。ぶれている、影で見えないと気付いたら、無理のない範囲で撮り直しましょう。写真の明るさや色を加工して状態を変えるのではなく、元の画像を残します。他の住人や私物など、関係のない情報を撮らない配慮も必要です。
写真の名前を変えなくても、メモに「居室の入口から見て右の壁」「洗面台の下」のように書けば整理できます。発見した日と撮影した日も残しましょう。傷がいつ付いたか分からない場合は、原因を推測せず、入居時に見つけた状態として伝えます。
3.設備は、使える状態かを可能な範囲で確認
床や壁だけでなく、備え付け設備の状態も確認します。国民生活センターは、入居時に傷や汚れを記録し、エアコンなどの設備の動作も確認するよう案内しています。操作方法が分からないときは、説明書や管理側の案内を確認してください。無理に動かしたり、分解したりする必要はありません。
電気や水道などがまだ使えず、動作を確かめられない設備もあります。その場合は「故障していない」と判断せず、まだ確認できていないとメモします。利用開始後の確認や報告方法を聞いておきましょう。写真だけで判断できない音や動きは、起きた状況を短く説明します。
水漏れなど対応が必要な不具合を見つけたら、写真を全部そろえることを優先せず、管理側へ早めに連絡します。自分で直す前に、対応方法を相談してください。連絡時には、何が起きているかと、いつから気付いたかを分けて伝えると確認しやすくなります。
- 床・壁・扉などの気になる傷や汚れ
- 備え付け設備の状態と動作
- まだ利用できず確認していない箇所
- 発見日・場所・状況
- 管理側へ伝えた内容と返信
4.写真に、短い説明と希望する対応を添える
連絡文は長くなくて大丈夫です。「本日入居時の確認をしました。居室の入口から右側の壁に傷がありました。全体と近くからの写真を添えます。入居時の記録として確認をお願いします」と書けます。これは伝え方の例なので、実際に見つけた場所と状態に合わせて変えてください。
設備の不具合なら、記録だけでなく対応が必要なことも添えます。「説明書の方法で操作しましたが動きません。今後の確認や対応方法を教えてください」のように、試したことを事実の範囲で伝えます。原因や修理費の負担を、自分で決めつける必要はありません。
複数の箇所を送るときは、写真と説明に同じ番号を付けます。番号ごとに返信を整理できるので、何の回答を待っているかが分かりやすくなります。指定の確認表がある場合は、その形式に合わせ、写真だけで足りると思い込まないようにしましょう。
5.送った記録と、受け取った返事を一緒に残す
写真を送ったら、送信した日と内容、担当窓口を残します。返事がない場合は、届いているかを確認しましょう。送れたことと、相手が内容を確認したことは同じではありません。返事待ちの箇所は、そのまま確認中として残します。
電話で説明した場合は、日時、相手の名前、伝えた内容、聞いた回答をメモします。大切な回答は、メッセージや書面でも確認できるか聞いてみてください。写真、確認表、返信を同じ場所へまとめておくと、後から説明が必要になったときに見返しやすくなります。
スマートフォンを買い替えるときも、記録が残るか確認しておきます。保存する場所は自分で管理し、住所や室内の写真を公開する必要はありません。記録は状況を確認するための材料であり、撮影しただけで将来の費用負担がすべて決まるわけではありません。
6.今日の一歩は、確認表と写真の保存先を用意すること
これから入居するなら、まず指定の確認表と連絡先を確認しましょう。次に、スマートフォンへ物件ごとの保存場所を作ります。写真を撮る順番を玄関から決めておくと、忙しい引越し当日も確認漏れを減らしやすくなります。
すでに住み始めている場合も、気付いたことを放置せず、発見日と状態を伝えましょう。入居時に撮ったと装ったり、確認していない原因を書いたりする必要はありません。いつ気付いたか、何が分かっているかを正確に伝えることが大切です。
HITへの相談では「入居時の確認をしたいので、報告先と提出方法を教えてください」と聞けます。入居後の窓口が別の場合は、その案内を確認してください。一度で完璧にまとめようとせず、確認したこととまだ分からないことを分けて進めていきましょう。
- 01場所と状態を残す
部屋全体と気になる部分を撮り、場所・日付・状態をメモする。
- 02指定窓口へ伝える
入居時の記録か、不具合への対応依頼かを分けて連絡する。
- 03返信も一緒に保管
送信内容と回答をそろえ、確認中の点を残す。
この記事のよくある質問
写真を保存しておくだけでは足りませんか?
管理側の確認表や報告方法が指定されている場合があります。必要な連絡を確認し、送った内容と返信も一緒に残しましょう。
荷物を入れた後に傷へ気付いたら?
気付いた日と場所、分かる範囲の状態を伝えます。いつ付いたか分からない場合は原因を決めつけず、管理側へ確認してください。
写真があれば退去時の費用はかかりませんか?
写真だけで費用負担が決まるわけではありません。記録と契約内容などをもとに個別に確認する必要があります。
もっと詳しく知りたいときは
更新日:2026年10月14日。必要な書類や費用、借りられる条件は、お部屋によって違います。この記事を目安に、気になるお部屋の条件を担当者と確認してください。



